遺品整理はいつから?始める時期と⽅法を紹介します!
最終更新日: 2022/12/17
家族の誰かが亡くなってしまった時、遺品整理はどこから手を付ければ良いのか、また整理の適切なタイミングや時期など判断が難しいですよね。
思い出の品もあれば、どう扱えばいいのか分からない物もあることでしょう。
遺品整理をする際の流れや実情について、紹介していきたいと思います。
- 遺品整理に限らず、まとまった不用品があればお気軽にご用命ください
- 兵庫県全域・大阪北部・京都南部までをカバーしています
- エリア外の場合は各地の不用品回収業者にご相談ください
遺品整理はいつから始めるべき?
遺品整理はいつから始めるのがいいのでしょうか?「いつまでに終わらせなければならない」といった期限はあるのでしょうか?
それにはまず、「遺品」について知る必要があります。
遺品とは、故人の遺した財産です。
財産と言うと、宝石や車といった高額な品が浮かびますが、それだけに限りません。例えば、家電や服といった一般的な物品についても、同じく財産です。
そして財産は、相続する人の物となります。そのため、第三者が勝手に処分することはできません。
つまり、相続の手続きをする前に財産を処分してしまうと、思わぬトラブルの元となってしまうということ。
相続の手続きが終わるまでは、絶対に遺品を処分しないようにしましょう。
相続がスムーズに済んでいたら
相続に問題が無く、スムーズに済んでいた場合には、葬儀のタイミングを利用して遺品整理を行うといいでしょう。
葬儀には、遠方に暮らしている親族も集まりますので、タイミングは最適だと言えます。
故人に思いを馳せ、様々なエピソードに花が咲き、形見分けをする。とても素敵なひとときとなるのではないでしょうか。
また、故人が賃貸物件に住んでいた場合にも、葬儀の時など、早めのタイミングがいいと思われます。
というのも賃貸の場合、遺品をそのままにしておくと家賃が発生してしまいます。
いつまでも、遺品をそのままにしておくことはできないのです。
四十九日というタイミング
仏教である場合、四十九日法要があります。
この法要は、葬儀と同様に親族が集まることが多いため、その時も、遺品整理を行うタイミングとして適していると言えます。
また、気持ちの面においても、四十九日以降であるべきだと考える方は多くおられます。
そもそも四十九日とは、故人の魂が現世を離れ、成仏するための法要。
つまり、四十九日までの間は、故人の魂は現世に留まっているということになりますので、「あえて遺品整理を行わない」という考えを持つ方も少なくありません。
法要を終え、親族で成仏を見届けた後に遺品の整理をすれば、タイミング的にも、気持ちの面においても、適していると言えるのかもしれません。
無理に行う必要はない、……けれど
遺品整理には、「この日までに終えなければいけない」という決まりはありません。
例えば所有物件であり、遺品をそのままにしていても問題はないという状態であれば、整理を行わなくてもいいのです。
ですから、決して「遺品整理をしなくちゃいけない」と焦らないでくださいね。
大事な人を亡くされた辛い気持ちを、しっかりと受け止める時間を持つことは大切なことです。
まずは、精神的ダメージを回復させることに重きを置くこと。遺品整理は、その後ゆっくりと。
落ち着いてからで構わないのです。
反面、遺品があるために心の整理が出来ず、長期に渡り立ちなおることができない方も少なからずおられます。
このような場合には、”遺品整理をすることで心を落ち着けていく”ことも必要でしょう。
故人が大切にしていた物に触れ、対話し、成仏を願う。
「これ、忘れずに持って行ってね。」と、ご仏前に数日備えてから処分するなど、自分の中での折り合いのつけ方を探していくことも、とても大切なことなのです。
遺品整理に期限はありません。でも、整理を行うことで、思い出を昇華させることもできるのです。
先ずは遺品の分類をしてみましょう
ご遺族が遺品を整理する場合には、まずは分類することをおすすめします。
貴重品、形見(思い出の品)、リサイクル可能な物、廃棄できる物の4つに分類しておくと進めやすいです。
それぞれの分類について詳しくご説明します。
貴重品
- 通帳
- クレジットカード
- 土地の権利書など不動産関係の書類
- パスポート
- 年金手帳
- 健康保険証
- 有価証券
- 貴金属
- そのほか骨とう品、美術品など価値の高いもの
まず思いつくのが、財産相続に関係するものや個人情報に関する品です。
遺品整理の際には、これらの貴重品は一か所にあつめて大切に保管するようにしましょう。
仕事関係のものがある場合は、勝手に破棄したりせずに、職場や会社に確認してから対応を決めたほうが良いですよ。
それ以外に、日記や手帳、住所録、手紙の類は、後から必要になることもあるので、こちらも1年程度は保管しておくと安心です。
書類は数が多く、途中で挫折してしまう方もいらっしゃいます。
そんなときは、書類は捨てずにすべて保管する、と決めてしまっても良いかもしれません。残ってさえいれば、なんとかなるものですから難しく考えなくて大丈夫です。
形見(思い出の品)
- 写真や手紙
- 時計やアクセサリー
- 趣味のコレクション
- 衣類
思い出の品や手元に置いておきたいものもあるでしょう。
写真やアルバム、手紙、身に付けていたアクセサリーもそうですし、どんなものを大切に思うか、残しておきたいと感じるかは人ぞれぞれです。
故人の遺志を尊重しつつ、なにを形見とするのか、寄付するのか処分するのかなどを相談して決めていきましょう。
コレクションのなかには希少価値の高いものがあって、資産になる可能性もあるので、財産相続に関係するかもしれません。
趣味で集めたものだとしても、思わぬ価値があったりするので専門家に相談するようにしてください。
リサイクル可能な物
- 冷蔵庫、テレビ、洗濯機、パソコンなど稼働可能な家電
- ベッドやタンスなどの家具
- 鍋や釜などの金属類(銅、アルミ、ステンレスなど)
- 衣類
- 古紙、古布、プラスチック類
リサイクル可能なものであれば、通常処分に費用がかかるものでも、無料で引き取ってくれたり値段がつく可能性もあります。
買取はものによりますので、事前によく調べておくと良いでしょう。
廃棄できる物
- 燃えるゴミ(紙、革製品、ビニール、小物家具、そのほか雑品など)
- 燃えないゴミ(せともの、金属類、電球、スプレー缶など)
- 粗大ゴミ(大型家具、リサイクルの義務付けられていない家電、布団など)
※ゴミの分別は市区町村ごとの分別方法を確認してください。
上記の3つの分類に当てはまらないものは、廃棄の分類になるかと思います。
数が多くて処分や整理に困るようでしたら、専門の業者に相談することをおすすめします。
相続人である場合
あなたが相続人であり、かつ、3,000万円を超える相続が発生する場合には、のんびりとしている暇はないかもしれません。
というのも相続人には、相続税の納付が求められるから。
期限もあり、”相続の開始があったことを知った日の翌日から10か月以内”と定められています。
期限内に、預貯金など現金はもちろん、土地、不動産など、故人が所有するすべての物の評価額を調査・査定し、財産の総額を調べなければいけません。当然ながらこれには、時間を要します。
10か月もあるから……とタカをくくっていては、あっという間に期限となってしまいますので、気を付けなければいけません。
相続税とは
相続した財産が、基礎控除額「3,000万円 +( 600万円 × 法定相続人の数)」を超えている場合、相続税の申告と納付を行わなければいけません。
期限内(相続の開始があったことを知った日の翌日から10か月以内)にできなかった場合、延滞税が課せられてしまいます。また、税金の軽減制度も利用できなくなります。
大きなデメリットとなりますので、気を付けましょう。
遺品整理を業者に依頼するという方法
遺品整理とは、ただ”捨てる”のではなく、仕分けをしながら片付けていく作業です。
そのため、想像以上に日数がかかることがほとんど。
ご自身で遺品整理をされた方にお話を伺うと、「遺された物が少なく、2~3日で終わるだろうと思っていたのに1週間もかかってしまった。」とおっしゃる方や、「遠方から休みの度に通い、1か月もかかってもうヘトヘト。」という方も。
想像をはるかに超えた時間と体力がかかってしまう遺品整理。
業者に依頼するという方法も、考えてみて欲しいと思います。
業者に依頼するメリットは、3つあります。
- 感情が絡まないので、スムーズに行える。
- 捨てる物、残す物について、アドバイスしてもらえる。
- 一緒に作業をすることも、すべてお任せすることも、希望に沿ってしてもらえる。
相場屋では、心を込め、遺品整理を行っています。
ただ片付けるのではなく、故人を偲び、思い出をひとつずつ心の箱の中に片付けていけるよう、作業させて頂きます。
そして、処分となった物に関しても、ゴミとするのではなく、可能な限りリユース先を探し、故人の思いが生き続けていけるよう手を尽くします。
弊社は「一般社団法人 遺品整理士認定協会」の認定業者です。
専門の遺品整理士が在籍しており、遺品整理のエキスパート。ご安心のうえ、故人の遺品整理をご依頼ください。
遺品整理についての詳細は、ぜひコチラもご覧ください。
まとめ
遺品整理のタイミングは、ご家庭により様々です。
どのタイミングが正解、などということはありません。
いずれその日がきた時のために、慌てることのないよう、手順を決めておくといいのかもしれません。
事前に、「不要品は処分しておく」「どのタイミングで行うのか、家族が集まった時に話しておく」「業者に頼むのか、家族で行うのか、決めておく」など、一度機会を設けてみてはいかがでしょうか。
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