エアコンの外し方・処分・リサイクル方法を解説!

最終更新日: 2022/02/19

エアコンの外し方・処分・リサイクル方法を解説!

皆さんはエアコンの処分についてご存じでしょうか?
買い換えであれば、取り付けと同時に外してもらえ、引き取りまで依頼できるのですが、ただ外したい時がどうしたらいいのか……。
今回は、エアコンの外し方や処分方法について、書いてまいります。

エアコンについて

エアコンは、家電リサイクル法の4品目に入っている家電です。
広く知られていないワードなので、ご存じでない方も多いと思います。
ザックリご説明すると、限られた資源を大切にするための法律。平成に入って制定された、新しい制度です。
詳細は、下の言葉をポチッとしてくださいね。

では改めまして、エアコンの仕組みについてご説明したいと思います。
エアコンは、室内機と室外機に分かれて設置されています。室内機と室外機にはそれぞれの役割があり、室内に冷風や温風を送るという、大事な役割を果たしています。

エアコン室内機

冷房運転時、室内機は部屋の暑い空気を吸い込み、熱だけを分別。冷たい空気にして室内へ吹き出しています。
暖房時はその逆。吸い込んだ冷たい空気に熱を乗せ、温かい空気にして吹き出します。
エアコンは、以上のような仕組みにより、部屋の温度を調整しているのです。

エアコン室外機

一方、室外機。室外機の側に行くと風が吹き出しているため、室内の空気を吐き出しているように思えるのですが、実は違います。室外機が吐き出しているのは、室内機によって分別された、熱や冷たさ。
冷房時であれば、室外機に搭載された圧縮機(冷媒ガスを循環させるポンプの役割を担う)にて熱を屋外に放出、空気を冷たくして室内に戻します。
暖房時は、室外機で生まれる熱を室内機へ移動させることにより、室内の冷たい空気を温かくすることができます。

室内機と室外機、切っても切れない存在であることがお分かり頂けたでしょうか。
リモコンを押せばすぐに出てくる冷風や温風ですが、非常に精密な機器の働きにより、作り出されているのです。

ご自身で処分する方法

1、家電量販店に回収してもらう

新しいエアコンに買い替える時であれば、同じタイミングで、家電量販店に回収してもらうことができます。
エアコンの取り付け時に、今ある古いエアコンを取り外してくれ、そのまま処分もお任せすることができるため、手間は一切かかりません。
ただし、交換費用、運搬費用などは支払う必要があります。

2 自治体で回収をお願いする

エアコンの処分には、家電リサイクル券の購入が必要です。

リサイクル料金一覧

エアコンだと、お値段は990円。郵便局などでリサイクル料金を支払い、自治体や指定の回収場所に持っていき、完了です。

指定の回収場所検索

3 リサイクルショップなどに買い取ってもらう

エアコンを処分する方法は、何も捨てるだけとは限りません。
一人暮らしの解消などで出た年式の新しいエアコンであれば、買い取ってもらえる場合があります。
(状態など、ショップの基準に該当するかどうか、事前にお確かめください。)

もし買い取ってもらえたなら、リサイクル料金はかかりません!
支払うはずだった諸経費が無くなり、さらには買い取り料金が貰えるのですから、これほど嬉しいことはありませんよね。

4 オークションやフリマサイトに出品する

こちらも、リサイクルショップと同様、エアコンの年式の新しさや美品であれば、可能な方法となります。リサイクルショップと比較してのメリットは、何と言っても、引き取り価格が高くなること。
オークションであれば、欲しい人達で競ってくれ、思った以上の価格で落札されることもあるのです。

エアコンの取り外し方

業者に頼まず、自分自身で処分をするとなった時にネックとなるのが、『エアコンの取り外し』です。
大きい物ですし、構造も複雑そう……。「自分では出来ないかも」と思われているのですが、意外にそれほど難しくはありません。順を追って取り組めば、誰にでもできるはず。
以下、やり方を書いていきますので、エアコンの取り外しを考えておられる方、ぜひ参考にしてみてください。

必要な工具

電動ドライバー(手回し式でも可能ですが、バッテリー式が望ましい)
モンキーレンチ
六角棒スパナ(様々な大きさが必要となるので、セットの物を用意)
ニッパー
カッターナイフ
ボルトクリッパー(ペンチも可)

取り外し方

<手順1>

まず、室外機。配線が出ている側(大体右に付いています)へ周り、そのカバーを外します。ネジ付けなので、ドライバーで外せます。

<手順2>

カバーを外すと、配管パイプが2本あります。
その配管パイプが接合されていない場所、表面が平らな方の六角ナットを、モンキーレンチで外します。(2本とも)すると、金ぴかなバルブが見えるようになります。

<手順3>

次に、室内機へ。とても大事な作業である『ポンプダウン』をしなければいけません。
これは、室内機の中にあるフロンガスを、室外機の中へ閉じ込める作業の事。これをしなければ、ガスが大気中に放出されてしまいます。環境汚染にもなってしまうため、重要事項!取り外す際には、必ず行わなければいけない作業です。

●●● ポンプダウンのやり方

設定温度を最低にした状態で、冷房運転を開始します。夏場なら問題なくできるのですが、冬場だと、室外機のファンが回らないことがあります。その場合は、強制冷房運転を行います。
強制冷房運転のやり方は機種によって変わりますので、説明書を見るか、メーカーへお問合せください。インターネット検索をしても、出てくると思います。

<手順4>

室外機へ戻り、冷房運転をしたままで室外機の送り側(細い方の配管パイプ)を六角レンチで閉め、5分程放置します。次に、受け側(太い方の配管パイプ)を六角レンチで閉めると、ガスを室外機に閉じ込める事ができ、ポンプダウン完了となります。
ここで、エアコンの運転を停止させます。

<手順5>

次に、コンセントを抜きます。この時、抜き忘れると大変危険です!確実に抜きましょう。
そして、<手順2>で外した六角ナットを、再び付け直します。工具ではなく、手で締めるくらいで大丈夫です。その後、配管パイプに繋がっている方のナットを、2本(細い管と太い管)とも外します。
その際、プシューツという音が ”一度” 出たなら、ポンプダウン成功です。もし、プシューッ音が連続で出ることがあればポンプダウンは失敗していますので、<手順3>からやり直しましょう。

<手順6>

ここまでくると配管パイプが外れ、あとは、配線類が繋がっていると思います。この配線を、ニッパーで切断しましょう。
すると、室外機には何も繋がっていないフリーの状態となりますので、移動が可能です。
では、室内へ。
室内機は、壁を通して配管パイプと繋がったままであるため、そのままでは取り外せません。そこで、室内機と壁に少しすき間を作る必要があります。
そこで必要となるのが、プッシュマーク。室内機の下側、左右に2か所の表示がありますので、そこを押しながら軽く手前に引き、持ち上げるようにすると壁から外れる仕組みになっています。
壁とのすき間ができたら、ニッパーを使い、切断。室内機を取り外すことができるようになります。

<手順7>

最後に、室内機を壁に取り付けていた金具部分をドライバーで外します。配管の穴は、エアコンキャップで塞ぎましょう。
これで、エアコンの取り外し作業は完了です!

ウインドエアコンの場合

エアコンと言えば、今までご紹介してきたタイプが一般的ですが、写真のようなタイプもあります。
こちらはウインドエアコンと呼ばれ、縦型で、窓枠に固定させて取り付けるもの。
室外機はなく、本体の重量も20kg程度。取り外し工具も、ドライバーのみでOK!
とても簡単なので、こちらの場合はぜひチャレンジしてみては?!

ちなみにウインドエアコンは、取り外しと同様、取り付けも難しくないため、フリマサイトなどでのやり取りも多く見られます。
処分の前に、一度出品してみてもいいかもしれませんよ。

取り外し方

本体上部を見ると、ビスがあると思います。それを外しましょう。
そしてビスのあった箇所の近辺にボタン状の部分がありますので、それを押し下げる、もしくはスライドさせ(メーカーによって異なります)、ロックを外します。
その状態で本体を手前に倒せば、簡単に取り外し完了です。

回収されたエアコンはどこへ?

回収されたエアコンは、リサイクルプラントと呼ばれる専門の工場に運び込まれます。
そこで最初に行われるのは、機械ではなく、人の手による解体と選別です。
その後、専門処理施設へ。エアコンの中には冷房フロンというガスが入っており、これを外部に放出させないための回収作業が、そこで行われます。
そこから後は、また手作業。基盤やコンプレッサー、熱交換器などが外されます。
そして破砕機へ。素材別に分けられた後、原料として生まれ変わり、再利用されていくのです。

まとめ

本日は、エアコンの処分方法についてご紹介いたしました。参考になりましたら幸いです。
普段、エアコンを処分する機会はあまりないと思います。しかし、いざ処分する機会が巡ってきた時、困って欲しくない!と思い、まとめてみました。
いつの日か、「こんな記事あったな」と読み返し、お力になれる日が来たら良いなと思っています。