神棚を処分したいけれど方法が分からない方へ。神棚の魂抜きや料金についてお調べしました。

最終更新日: 2022/12/17

神棚を処分したいけれど方法が分からない方へ。神棚の魂抜きや料金についてお調べしました。

神棚をお持ちの方でお引越しがあると、神棚についてもお引越しが必要となります。
また、神棚をお持ちの方がお亡くなりになると、遺品整理の一環として、神棚の処分が求められるでしょう。
とはいえ、人生の中でそう何度も起こることではありません。
神棚の処分方法とは?
神棚の魂抜きには料金が必要なの?
そもそも、神棚の処分ってしていいの?
などなど、疑問に答えていきたいと思います。

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神棚のお引越し”と”神棚の処分”

神棚の処分方法は何がある?

昨今では、神棚のないおうちも増えてきました。そのため、神棚を目の前にすると、厳かな雰囲気は感じつつも、何をどうしていいのか分からない方も少なくありません。
そこで今回は、まずは神棚について知ることからはじめます。
そして、神棚をお引越しさせる場合の方法と、神棚の処分方法について学んでいきたいと思います。

神棚とは?

神棚とは、神社からいただいたお札と共に、先祖の霊を祀る棚を言います。”棚”とは言うものの、棚そのものを指しているのではなく、棚の上に安置されているお宮や札も含め、すべてを”神棚”と呼ぶのです。
そして神棚には、3枚のお札が祀られています。
中心に伊勢神宮のお札。そしてその隣を、氏神の神社のお札と崇敬する神社のお札が固めます。
これらのひと揃えにより、”神棚”となるのです。

神棚をお引越しするには

ご自宅の新築や建て替えなどにより、神棚にもお引越しする場合が出てきます。
しかし、普通の家電や家具のように、”箱に入れて運び、新居に設置して完了”というわけにはいきません。
神棚のお引越しには、以下の6つの点に注意しつつ行う必要があります。

<旧のお宅にて行うこと>

 ● 地元の神社に参拝し、神様へ引っ越しを報告する。

 ● 神主さんにお越しいただき、神棚の魂抜きをしてもらう。料金は、3,000~12,000円程度。

 ● 神棚を終う前に写真を撮り、配置を記録しておく。

 ● 神棚の荷造りは最後に。

<新居にて行うこと>

 ● 神棚の荷解きは最初に。写真を見て、新居でも同様に配置する。

 ● お札を納めて、お引越し完了。

少し手順が多いのですが、これらを経て初めて「無事、神棚のお引越しが終わった。」と言えます。
神棚は、自宅にある小さな神社です。丁寧な扱いを心がけましょう。

神棚を処分するには

神棚をお持ちの方が亡くなってしまったことにより、神棚の処分が必要となることがあります。
上の項でも書いたように、神棚は小さな神社です。ポイッと捨てるなんてことをしてはいけません。
方法により手順はさまざまです。
以下にいくつか方法を挙げましたので、ご都合に合わせてお選び頂き、対応していきましょう。

神社での処分

小さな神社である神棚ですので、神社に対応頂く方法が一番ノーマルであり、正式な方法と言えます。
神社に依頼をすると、以下の方法にて神様に神棚を出て頂くこととなります。
どちらになるかは神社次第。神社により方法が異なりますので、従いましょう。

 ● 魂抜きを行って完了

神主さんにお越しいただき、神棚の魂抜き(神棚に宿った魂を抜いてもらうための行為)をしてもらいます。料金は、3,000~12,000円程度。
魂抜きの終わった神棚についてはただの箱となりますので、一般ゴミとしての処分が可能です。

 ● 御札を返納して完了

神様が宿るのは神棚の中の御札ですから、”御札を神社に返納すること=魂抜き”と考える神社もあります。その場合、ご自宅で魂抜きをする必要はありません。神社へ御札を返納し、完了となります。
返納については、持ち込みの他、郵送で受け付けている神社もあります。また、基本的には御札を頂いた神社へ返納すべきですが、よく分からないこともあるかと思います。その際は、近隣の神社へ問い合わせましょう。というのも、神社は八百万の神を信仰しています。異なる神様のお守りであっても、同様の扱いが良しとされているのです。ご希望の際は尋ねてみましょう。
御札の返納については、多くの神社が無料となっています。
そして、御札が返納されれば神棚はただの箱です。一般ゴミとして処分しましょう。

神棚を一般ゴミとするのは気が引ける……という方は

魂抜きや御札の返納が終わり、箱となった神棚を処分する……と言っても、形状的に厳かであり、ずっと神様が居られた場所であることから、一般ゴミとして捨てることに違和感を感じるもの。
その場合には、神社に依頼し、”お焚き上げ”を行ってもらう方法があります。料金は、3,000円程度です。
神社では、年末年始など年に数回、お焚きあげをしているところが多々あります。そのタイミングに合わせてご自身で持ち込み、お焚きあげをすれば、無料となります。

購入店に引き取り依頼

神棚を購入した仏具店をご存じの場合には、引き取ってもらえることがあります。
可能である場合、料金は5,000円程度となっています。
仏具店で引き取られた神棚は、神社へ魂抜きなどの行為を依頼することになりますので、料金は、それらの代行費用となります。ご自身で神社へ依頼するよりも少しお高くなりますが、都合に合わせられますし、依頼する手間もかかりません。
まずは購入店へ確認。引き取り可能であり、費用が見合うと感じられたなら、有用な方法です。

仏壇や神棚を専門とする業者に依頼

一般的な不用品回収業者ではなく、仏壇や神棚の処分を専門とする業者が存在します。近隣にある場合には、依頼してもいいでしょう。
専門の業者となりますので、徹底したサービスがポイントです。例えば、魂抜きからお焚き上げまでの経過を写真や動画で報告してくれたり、供養報告書の発行があるなど。「本当にちゃんとしてくれたのかな?」と不安に感じるのであれば、安心できるサービスだと言えます。料金は、20,000円程度となっています。
神社が遠方である場合などに使える方法です。

遺品整理業者に依頼

遺品整理も行える不用品回収業者に依頼する方法もあります。
遺品整理には合同供養やお焚き上げが必要不可欠であるため、神棚の扱いについても熟知しており、安心です。神社に依頼するのと何ら変わらない手順にて、最初から最後までお任せすることができるのです。

それに、近親者がお亡くなりになり、その遺品の一部としての神棚処分である場合には、神棚以外のお品についても処分が必要となることでしょう。不用品回収業者であれば、それらについても一緒に回収することができますので、一切の手間をカットすることができます。

不用品回収業者(遺品整理もできる業者に限る)であれば、丸っとすべてをお願いできるのが最大のメリットだと言えます!

相場屋は、遺品整理もできる不用品回収業者です!

神棚含め、さまざまなお品を回収、ご供養やお焚き上げを行って参りました。
その経験を活かし、遺された方と故人のお気持ちに寄り添い、丁寧で適切な、想いのこもったご提案をさせて頂きます。
料金につきましては、神棚のサイズや遺品の有無で異なってきますので、正確なお見積もりにてご提示させてください。もちろん、お見積もりは無料です。お気兼ねなくお問合せ頂ければと思います。

相場屋の遺品整理について詳しくお知りになりたい方は、コチラもご覧ください。

ご自身で処分する

神棚は小さな神社である、と書きました。それは、神社によって魂入れを行った場合のこと。
つまり、神棚を購入しただけで魂入れをしていないのであれば、それはただの箱ということになります。そう、神様は居られないのです。
もし、お手元にある神棚が魂入れをしておらず、ただの箱であると断言できるのであれば、特に何もすることなく、ご自身で処分をしてもいいでしょう。処分の方法としては、分解し小さくした上で、木製部分は可燃ゴミ、そうでない部分は不燃ゴミとなります。

魂入れをしているか、していないか、分からないというのであれば、念のためご自身で処分をすることは避けた方が無難です。

神棚の必要性について

「魂入れや魂抜き、返納やお焚き上げ……と、神棚を持ったばかりに面倒ばかり。要らないんじゃないの?」と思われるかもしれません。でも、神棚とは、土地に根差した神様を祀るだけでなく、家の魂を祀るもの。家族の和や秩序を願い、守り、絆を深めるためのものですので、気になっているのであれば、祀った方がいいでしょう。

はじめて祀る、そのタイミングとは

神棚を祀るタイミングとしては、以下の通り。

 ● 新築や増改築

 ● 結婚や出産

 ● 七五三、入学、卒業、受験など、祈願を必要とする時

上記の時期に合わせ、大安の日を選んでお祀りしましょう。
手順としては、神棚を設置して御札を納め、神主さんに魂入れをお願いすれば完了です。

まとめ

神棚処分方法について書いてきました。
魂の入った神棚、他の不用品のように簡単に処分するわけにはいかないこと、お分かり頂けたかと思います。
それに、処分の方法もさまざまあり、神社によっては供養の仕方も異なるなど、考えることも多いもの。
どこにお願いするのか、どの方法を選ぶのか、じっくりと選ばなければいけませんね。
処分を決めたその日まで、ご家族を災厄から守ってきた神棚です。お役目を終えるその時も、丁寧な手続きをするよう心がけたいものですね。