【至急】不用品回収業者にぼったくられた時の対処方法と今後の注意点
最終更新日: 2022/05/07
『見積もりだけのはずが、高額請求された!』
『イチキュッパで19,800円と思ったら、198,000円請求された!』
こういった ぼったくりの手口、そして返金請求や相談窓口、さらに今後のための注意点について解説します。
急げば取り返せる可能性もありますので、『ぼったくり!』と感じた時の参考にしてください。
どんなぼったくりがあるのか?
「不用品回収を日常的にお願いしている。」という方は、少ないと思います。
引っ越しや遺品の整理など、ふいにやってくるタイミング。
経験がないからこそ、騙されてしまうのです。
そこで、まずは、どのような騙しのテクニックがあるのか知ることから始めましょう!
悪徳業者の手口が分かってしまえば、もう騙されることはありません!
見積りだけ依頼したはずが……
多くの不用品回収業者が行っている「無料見積もり」サービス。
事前にいくら位かかるのかを知ることは、とても大切なこと。
積極的に活用して欲しいサービスです。
しかし、中には悪徳業者も紛れています。
【悪徳業者の場合】
- 勝手に作業を行い、作業代を請求してくる
- 高額なモノを、勝手に持って行く
信じられませんが、実際に起こっているのことなのです!
追加料金が次々と……
不用品が少量であれば、電話で見積もりをすることがあります。
電話での見積もりの場合、後で金額に変更があっては意味がありません。
【正しい業者の場合】
お客様へ「どのようなもの」が「何点」あるのか丁寧に聞き取りを行い、見積もりをします。
現地へ到着した後、お客様から物品の追加などの変更がない場合は、業者の理由で追加料金が発生することはありません。
【悪徳業者の場合】
見積もりにはなかったオプション料の発生を告げ、簡単に料金を追加します。
例えば、次のような料金です。
- 高所作業
- リサイクル料
- 当日運搬料
さらには、わざと小さなトラックで向かい、作業料のつり上げをもくろんでいる場合もあります!
当日料金を取られる……
「即日作業可能」であることは、お客様からとても喜ばれるサービスです。
お引っ越しなど期日がある場合、自治体への依頼では間に合わないこともあるからです。
【正しい業者の場合】
- 通常、当日料金は無料
- オプションであれば、追加料金の明示は必須
【悪徳業者の場合】
- 事前に料金を明示しない
- 当日、多額の追加料金を請求
作業を開始してから初めて、当日料金がかかることを伝え、多額の追加料金を請求するのです。
お客様は急いでいますので、断れません。
泣く泣く支払うことを見越したタチの悪い方法だと言えます。
いかがでしたか?
悪徳業者の手口、実に巧妙で許されませんよね。
しかしそんな手口も、事前に知っておけば簡単に騙されることはなくなります。
ぜひ参考にしてください。
騙されないためには?
悪徳業者は、優しい顔をして近づいてきます。
では、正しい業者と悪徳業者をどのように見分ければいいのでしょうか。
相見積もりを取得する
見積もりは、複数の業者に取りましょう。
決して、一つだけで決めてはいけません。
【相見積もりのメリット】=作業の相場を知ることができる
相場を知らないと、高額請求を行っても「作業内容がハードだから、そのくらいはするんだろう。」と勝手に納得してしまいます。
これでは、悪徳業者を助長させるだけ。
きちんと相場を知り、騙されない知識を持ちましょう。
また、悪徳業者でなくても、業者によって見積もりの金額には違いがあります。
業者の得意不得意や作業内容の違いなど、その理由はさまざま。
納得して依頼するには、見積もりの段階で金額の確認が重要です。
見積書に拘束力を持たせる
作業内容や追加料金など、不安に思うことがある場合には、見積書に拘束力を持たせます。
例えば、以下のことを明記してもらいます。
- 〇〇作業も含む
- 追加料金は発生しない
- 作業内容が見積り時と異ならないことを保障する
見積書は、金額の内訳を記載するだけの物ではありません。
内容を正確に書いてもらい、拘束力を持たせるのも使い方の一つです。
「無料」「激安」を謳う業者を選ばない
『無料回収』という響きは、とても魅力的です。
しかし、ゴミの処分にお金は必要不可欠。
適正な処分を行う業者であれば、無料での回収はあり得ないのです。
では、『無料』や『激安』を謳う業者はどうしているのでしょうか?
実際にあったトラブルとは!
国民生活センターには、以下のような相談が寄せられています。
事例①【回収は無料だが、積み込みは有料?!】
被害に合ったのは、60代の女性。
「無料」とアナウンスで巡回中のトラックを呼び止め、「無料」であることを確認した上で依頼。
しかし、不用品を積み終わると6万円の請求をされました。
抗議するものの、「回収費用は無料だが、積み込みに6万円が必要だ。」と言われたとのことです。
(引用元はコチラ)
→ やはり、依頼する前に『調べる』というワンクッションが大切です。
この方の場合、無料であることの確認をしたとはいえ、相手は巡回中のトラック。
急かされる状況で行う判断は危険です。
事例②【見積もりなし!請求時に多額であることが判明】
被害に合ったのは、70代の男性。
ネットに掲載されていた「1.5トントラックに詰め放題3万9800円」の広告を見て、回収を依頼。
回収が終わって支払いの段階になってから、3万9800円ではなく約65万円であることに気付きます。
事前に作業代の説明はなく、納得はしていないが、やむを得ずサインをしてしまった……とのこと。
(引用元はコチラ)
→ 追加料金はないか、広告の通りの金額なのか、作業前の確認を忘れてはいけません。
また、事前に相見積もりを取っておくのも、とても効果的。
依頼する作業の相場を知ることが大切です。
他にも、回収したはずのゴミが、すぐ近くの空き地に不法投棄されていたという事例もあります。
「過剰な請求が無いので安心していたら、後に思わぬトラブルが舞い込んできた…。」
そのようなことを回避するためにも、無料や激安を謳う業者には注意した方がいいでしょう。
騙されてしまった時には
どんなに気を付けていても、騙されてしまう時もあるでしょう。
そんな時は、すぐに相談し、手を打つことが大切です。
「怒られてしまうんじゃないか」などと家族を恐れる必要はありません。
怖がって後手になると、手遅れになってしまうこともあります。
反対に、ご家族から「騙されてしまった」と相談を受けた時には、まずは対策です。
怒っても、仕方ありません。
その後落ち着いてから、騙されないためにはどうすればいいのかを話し合いましょう。
「なぜ?」「どうして?」とつい怒ってしまいたくなる気持ちは分かります。
しかし冷静に対応することは、今後同じような被害に合わないために、とても大切なのです。
クーリング・オフができるか調べる
クーリング・オフとは、『何らかの契約をした場合でも、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、解除できる制度』です。
対象外となる場合もあるので、まずは調べてみましょう。
調べ方は、コチラ。
警察に相談する
警察には、民事不介入という原則があります。
『料金を支払い、サービスを受ける』という行為は民事となります。
そのため、悪徳業者によるぼったくりの場合、警察は介入することはできません。
では、相談しても無意味なのかと言うと、そんなことはありません。
例えば、料金の支払いに際し恐喝や暴行などの行為があった場合、警察が介入できるようになります
また、同じ業者が他でトラブルを起こしていて、すでに捜査の対象になっているかもしれません。
何もせずに諦めるのではなく、まずは相談してみることが大切です。
弁護士や司法書士に相談する
被害が高額である場合、弁護士へ依頼し変換請求を行う方法があります。
この方法には、弁護士費用の支払いが発生します。
しかし、その道のプロである弁護士や司法書士への相談はとても心強いものです。
また、業者への交渉やその他のサポートについてもすべてお任せすることが可能です。
弁護士や司法書士の事務所によっては成功報酬制の場合もあるので、依頼もしやすいでしょう。
法テラスという手も
いきなり弁護士や司法書士は、ハードルが高い……と感じる方は、法テラスという手があります。
法テラスの利用には一定の条件がありますが、満たせば無料で相談ができます。
もちろん、そのまま法的措置を依頼することも可能です。
まずは話を聞いて欲しい、教えて欲しいという方は、法テラスからスタートしても良いでしょう。
詳細はコチラへ。
役所の無料法律相談へ
各市町村の役所でも、無料の法律相談が受けられます。
ただし毎日ではなく、1~2週間に1度程度の開催で、予約をして順番待ちとなります。
少し、時間は要するでしょう。
法テラスより気軽に相談したかったり、時間的制約がなかったりであれば、役所での相談も考えてみるといいかもしれません。
騙されないためには、家族の見守りが大事
高齢者になると、家のちょっとしたことなども、自分で出来ない場合が多くなってきます。
「自分でする」という選択肢がない以上、困りごとは誰かに依頼するしかありません。
そこへ付け入るのが、悪徳業者。
狙われているのですから、騙されやすいのは仕方のないことです。
だからこそ、家族の見守りを大事にして欲しいと思います。
高齢となった家族が、今、何に困っているのか。
そして、どんなサービスを利用しようとしているのか。
可能であれば、作業の日は立ち合うことで被害を未然に防ぐことができると思います。
遠方などで立ち合いが出来ない場合には、業者へ一報を入れ探ってみるのもいいかもしれません。
家族の見守りが、何よりも力になります。
まとめ
残念ながら、ぼったくりを行う悪徳業者がゼロになることはありません。
どんな世の中においても、出ては消え、消えては出てくるもの。
騙されないためには、消費者が賢くなるしかないのです。
そのひとつの方法が、相見積もり。
- 比較して検討する。
- 相場を知る。
- 安すぎる業者に疑問を持つ。
あなたの業者選びが失敗することのないよう、心から願っています。
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