セルフネグレクトに陥ってしまう原因は?対策や改善方法はあるの?
最終更新日: 2022/12/17
人は皆、自分の生活においていらなくなった不用品や生活において使用することがなくなったゴミを捨てながら生活しています。これらをきちんと捨てることができないとやがてゴミ屋敷などに陥ってしまい、生活そもそもに問題が生じることも少なくありません。そのゴミ屋敷に陥る原因として「セルフネグレクト」に陥っているケースが存在します。最近では少しずつ耳にする機会も増えたセルフネグレクトですが、その実態はどのようなものなのでしょうか?セルフネグレクトになってしまう原因はどのようなもので、セルフネグレクトに陥ってしまった場合改善する方法はあるのでしょうか?今回はセルフネグレクトについて詳しく解説したいと思います。
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セルフネグレクトとは?
そもそも、セルフネグレクトとはどのようなものなのでしょうか。
セルフネグレクトとは、自身の生活環境や栄養状態などが悪化しているにも関わらず、それを改善しない、また改善するために周囲の助けを求めないといった状態のことを呼びます。
一般的に他者の子育てや介護を行わない「ネグレクト」ではなく、そのベクトルが自分自身に向かっている状態だと考えるといいでしょう。
セルフネグレクトに陥ってしまう原因は?
では、どのようなことがキッカケでセルフネグレクトに陥ってしまうのでしょうか?
セルフネグレクトに陥ってしまう原因は人それぞれですが、主に配偶者や家族などの大切な方が亡くなってしまうなどの大きな喪失感、病気にかかってしまう、仕事がうまくいかずに大きなストレスを抱えているなど多岐にわたります。しかし、共通点として自身の人生に衝撃的な出来事が起こったときにセルフネグレクトに陥ってしまう可能性があると考えていいでしょう。
セルフネグレクトに特に年齢は関係なく、若者から高齢者までキッカケがあればセルフネグレクトに陥ってしまう可能性があります。
セルフネグレクトに陥ってしまったら
では実際、様々な原因によってセルフネグレクトに陥ってしまった場合具体的にどのようなことになってしまう可能性があるのでしょうか?
ゴミ屋敷など、劣悪な生活環境になる
セルフネグレクトに陥ると自身の生活環境を整える気力が無くなります。それに伴い、家のゴミなどが捨てることができず、不用品などが大量に溜まってしまうことでゴミ屋敷や汚部屋と呼ばれるような状況に陥ってしまいます。また、使えないあるいは必要のないものも多く購入したり拾ったりしてしまうことで捨てない上にモノが増えてしまうケースもあり、よりゴミ屋敷が進んでしまうことになります。
お風呂に入らないなど衛生的状態が悪くなる
また、お風呂に入らないなど住居環境だけではなく自身の身体的な衛生を保てなくなるのもセルフネグレクトの症状の一つです。通常であれば自身の身体的衛生を保つものの、人に会わないから、外出しないからなどの理由で身体をキレイに保つことをやめてしまいます。
また、服薬を行わない、食事などできちんと栄養を取らないあるいは食事を行わないというのも身体を守ろうとしないセルフネグレクトの症状の一つです。
「だらしない」と「セルフネグレクト」は違う?
しかし上記の症状などを見てみると、一般的に言われる「だらしなさ」とリンクされる方も少なくないのではないでしょうか?
確かに、「お風呂は週に1回しか入らない」「ゴミの片付けはめんどくさいから部屋は散らかっている」などという方もいらっしゃいます。
実際だらしないからセルフネグレクトの症状に陥ってしまっている方も存在しますが、だらしないと考えているだけで実はセルフネグレクトになっている可能性もあります。
セルフネグレクトの基本的な考え方は「セルフケア不足」と「住環境悪化」です。だらしない、と自分で思い込んでいるだけで実はセルフネグレクトに陥ってしまっているというケースも実際に存在します。
自分自身でその心配があるようであれば、まずは医療機関に相談してみるのがいいでしょう。
セルフネグレクトの診断を受けてしまったら?
では、実際にセルフネグレクトの診断を受けてしまったらどのように改善していくべきなのでしょうか?
セルフネグレクトには多くの原因がありますが、自分自身の力のみで改善していくのには限界があります。つまり、周囲の方や様々なサービスを受けることで改善していくのが最もいい方法だといえるでしょう。
では、具体的にどのように改善していくのがいいのでしょうか?
コミュニケーションをとる
まず、何度もいうようにセルフネグレクトには様々な原因が存在しており、人によってセルフネグレクトに陥ってしまう理由は異なります。だからこそ、「ゴミ屋敷にするな」などセルフネグレクトの症状について強くしてしまうと自身の思いを理解してもらえないことからより内向的になってしまったり、セルフネグレクトの原因となってしまった原因を話すことをやめてしまいます。
「どうしてゴミを溜めてしまうのだろう」「自分を大切にしてあげられないのだろう」と本人の気持ちや思いを聞くことで、本人との信頼関係が生まれセルフネグレクトを改善したいという気持ちになっていくのです。
コミュニケーションをとるといっても決して本人の行動や言動を否定するようなことはしてはいけません。
ひとりにさせない
コミュニケーションが重要になるように、基本的に一人きりにさせるのは避けるようにしてください。
一人きりになってしまうとセルフネグレクトの症状がどうしてもまた生じてしまうことになります。その状態が続くようならいくらコミュニケーションをとることに力を入れてもまた同じ状態に戻ってしまうことになります。
ひとりにしないで十分にコミュニケーションをとり、セルフネグレクトの改善を図るようにしてみてください。
まとめ
セルフネグレクトに陥ってしまうと様々な問題が生じます。ご自身にとっても問題はありますが、ゴミ屋敷になってしまったりすると周りに暮らしている方にも何らかの弊害が生じてしまう可能性も少なくありません。
セルフネグレクトに陥ってしまう原因をしっかり把握し、もしあなたの周囲の人がセルフネグレクトに陥っている可能性があるのなら、手を差し伸べるようにしてみてください。
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