ペンキ、塗料の缶、使用済ローラー等、処分方法について。ペンキが着いた時の上手な落とし方も。
最終更新日: 2022/12/15
コロナ禍において大人気となったもの、それは『DIY』です。それまでは「眠りに帰るだけ」だった家が、長時間を過ごす場所に変化。それにより、『過ごしやすさ』や『見た目』にこだわりたくなったということなのでしょう。
そこで今回は、使用後の取り扱いについて。
ペンキやローラー等ご自宅で揃えられた方へ、処分方法をご紹介したいと思います。
- まとまった不用品があればお気軽にご用命ください
- 兵庫県全域・大阪北部・京都南部までをカバーしています
- エリア外の場合は各地の不用品回収業者にご相談ください
ペンキ、購入時の注意点
ペンキを購入しようとすると、様々なサイズがあることに気づくはず。どのサイズを購入するか、迷ってしまいますよね。大きな缶になると割安ですし、「足りなかったら困るかな?」と、大き目を購入されてしまいがちなのですが、ちょっと待って!それはいけません!
ペンキ購入時に気をつけて欲しいのは、絶対に買い過ぎないこと!
というのも、ペンキは保管も処分もとても大変なのです。
必要量を見極め、必要最小限で購入することが重要です。
それでも残ってしまった場合には、必ず適切に捨てること!
では、正しい保管と適切な処分の仕方について、見ていきましょう。
ペンキの正しい保管方法
ペンキは、適切に保管されていないと固り、使えなくなってしまいます。そして、固まってしまったペンキを処分することは、とても大変。保管するのであれば、最初が肝心ですよ!
<手順>
- フチについたペンキをきれいにぬぐう。(写真のような状態だとNG)
- 油性ペンキの場合はペンキの上にペイントうすめ液を入れ、表面をカバーする。(使用時は混ぜ込んでOK)
- フタはゴムハンマー等を使用し、完璧に締め込む。
その上で、火気厳禁を守り、保管します。
ペンキは可燃物です。火気はもちろんのこと、あつくなるような場所に置いてもいけません。
例えば、ペンキの近くに、ストーブ等が置かれることはありませんか?
直射日光は当たらないでしょうか?
置いたタイミングが夏や夜だと気が回らず、タイミングによってはとても危険な状態となってしまうことがあるのです。
保管には、最大限の注意を払わなければならないこと、忘れないようにして欲しいと思います。
また、ペンキは重量物です。ほんの少しでも、ずっしりと重さを感じるもの。棚など高所へ置いては、落ちてくる可能性があり危険です。危険の少ない下部に置くようにしましょう。
ペンキの正しい捨て方
絶対にしてはいけないのが、ペンキを液体のままで捨てること。
ペンキは、固形の状態にして捨てなければいけません。
側溝など、排水に流したりすることのないよう気をつけましょう。
<ペンキを固形化する方法>
少量の場合は、新聞紙など不要な紙に塗り広げ、乾燥させましょう。
量が多い場合は、袋に大量の布や新聞紙を入れ、そこにペンキを流し込み、しっかりと乾燥させていきます。
他、市販のペンキ用硬化剤を使用する方法もあります。
袋を使う際には、袋が破けないよう二重にしたり、吸収させる布や新聞紙が不足しないようにするなど注意が必要ですし、ペンキ用硬化剤を使用するにも、使用することにより体積は増えてしまいますので(2倍以上に膨らみます)、これもまた注意しなければなりません。
<ペンキ処分時の注意事項>
- しっかりと乾燥(硬化)させましょう。
- 硬化したペンキが可燃か不燃かについては、自治体のルールに従いましょう。
- ペンキ処分の際は、換気と火気に気をつけましょう。
ペンキは譲れるのか?
余ってしまったペンキ、量が多いともったいないですよね。
そんな時には、近隣の小学校や幼稚園に声をかけてみるといいかもしれません。行事で使う場合があるため、喜ばれることもあります。
また、ご家族やご友人、ご近所の方に聞いてみるのもいいですね。子ども会で使ったり、ちょっとした箇所の塗り替えなどで必要とされている場合があるかもしれません。
未開封であれば、リサイクルショップやフリマアプリで売ることも可能です。
ローラーや刷毛の捨て方
ペンキを塗るために使ったローラーや刷毛は、どう処分したらいいのでしょうか?
先ほど【ペンキを液体のまま処分するのは絶対にダメ】と書きましたが、もちろん、ペンキローラーや刷毛の捨て方においても同様、濡れたままの状態で捨ててはいけません。
ローラーや刷毛についたペンキがまだ乾いていない状態であれば、しっかりと乾燥させ、固まるまで待ちましょう。ガチガチに固まってしまえば、処分してOKです。
スプレー缶タイプのペンキの捨て方
スプレーの中身が残っている場合、新聞紙などに残りを吹き付け、空にしていきます。
そして、注意ポイントとなるのが、ガス抜きについて!
缶類のガス抜きなど取り扱いについては、自治体により対応が分かれているのが現状です。
以前は『ガス抜きをして捨てる』のが当たり前で、ガス抜き用の道具なども販売されていたものですが、最近は『穴あけの際に爆発を引き起こす危険性』がクローズアップされたことにより、ガス抜きをせずにゴミへ出すよう指示している自治体も多くなっています。
お住まいの自治体がどのような対応をしているのか、事前の確認が大切。危険のない処分を行いましょう。
※ ガス抜きについては、コチラもご覧ください。
ペンキ缶の捨て方
缶の中にペンキが残っている場合は可能な限りかき出して空にし、フタを開けたままの状態で屋外に出して乾燥させ、自治体のルールに則り、不燃ゴミか粗大ゴミの扱いとなります。
不燃か粗大か、どちらになるかは自治体によって異なるため、確認しておきましょう。
<注意して欲しいこと>
- 資源ゴミに出してはいけません。
- 塗料には化学物質が含まれています。揮発した成分を吸い込むことで、人体に影響を及ぼす可能性があります。屋内での乾燥は決して行わないようにしましょう。
安全には十分に気を付けながら、処理をしてくださいね。
困った時は、不用品回収業者へ!
片付けをしていてペンキが出てきた場合、中味がどうなっているのか分からないこともあるでしょう。
使わないし、重い。どうしよう……とお困りの際は、不用品回収業者に依頼するのもひとつの方法です。
相場屋では、不要な品を何でもお引き取りしています。もちろん、ペンキのお引き取りもOK。
中身の状態に関わらないため、お客様に乾燥などの作業をして頂くこともありません。
乾燥していても、液体であっても、大量にあったとしても大丈夫。そっくりそのままの状態でお引き取りいたします。
もちろん、ペンキ塗りのためにお使いになったローラーや刷毛、スプレー缶についても、お引き取り可能です。
ペンキの取り扱いにお困りの方は、悩まず、気にせず、相場屋までご連絡ください。すぐに対応致します。
そして、ペンキ以外のお困りごとについても、お気軽にご相談頂ければと思います。
相場屋では、どのような作業においても親切丁寧なご説明を心がけ、分かりやすいお見積もりにて金額はすべて提示いたします。もちろん、それらは無料。安心してご依頼頂ける、不用品回収業者です。
※ 相場屋については、コチラでご確認いただけます。
ローラーや刷毛、再利用は可能なのか?
ひとことで言うと、『使用済みのローラーや刷毛の再利用は可能ですが、おすすめはしない』です。
というのも、再利用のためにはかなりの手間を要します。専用の洗浄液を用意しなければならないため、費用面も気になるところ。それなら、安価なハケを使い捨てにした方が現実的だと言えるでしょう。
それでも「試してみたい!」という場合のために、以下、手順を書いておきたいと思います。
<水性の場合>
① ペンキが固まる前に、水でしっかりと洗い流します。
② 食器用洗剤を使いながらさらに丁寧に洗います。
③ ペンキが落ち切ったら、毛先を整え、毛先を上に向けた状態で日陰で乾かした後、保管します。
<油性の場合>
① ローラーや刷毛についているペンキを、新聞紙や不要な布で絞り出すように拭き取ります。
② 洗浄液やうすめ液(ペンキ缶に記載されている商品を買いましょう)で下洗いをします。
③ ある程度落ちたところで、水洗いをします。
④ ペンキが落ち切った状態になったら、食器用洗剤で最終洗いを行います。
⑤ 毛先を整え、毛先を上に向けた状態で日陰で乾かした後、保管します。
ペンキは落とせるの?
思いもよらない場所に着いてしまったペンキ、落とせるのでしょうか?
基本的には、『落ちない』と思っておいた方がいいです。
なので、ペンキ作業の前には、不要なところには着かないよう準備をすることが必須。
準備は以下のように行います。
- ビニールや養生テープを使い、汚れて欲しくない箇所にはしっかりと目張りする。
- 軍手やビニール手袋を使用する。
- 汚れてもいい服で作業を行う。
- 髪の毛が長い人は、まとめておく。
では、落とし方を見ていきましょう。
布に着いた場合
① 服やカーペットなど布にペンキが着いた時は、乾く前にぬるま湯で洗い流します。洗い流すのが難しい場合には、濡れ布巾でしっかりと拭き取りましょう。
② 汚れた箇所に古布をあて、中性洗剤を数滴垂らし、スポンジや歯ブラシでたたきます。
③ 古布の場所を変えながら、②を繰り返します。
④ 気にならなくなったら、洗濯をして完了。洗濯ができない場合は、固く絞った布巾で何度が拭き取り、中性洗剤が取れればOKです。
皮膚に着いた場合
① 皮膚にペンキが着いた時は、乾く前にぬるま湯で洗い流します。
② 水性のペンキなら、その後にボディソープや洗顔料を使えば比較的簡単に取れるでしょう。
③ 油性のペンキの場合は、オイル系クレンジングを馴染ませて取っていきますが、根気よく取っていく必要があります。落とせたら、ボディソープや洗顔料などで洗い流してOKです。皮膚の状態によっては、きれいに落ちない場合もあります。その場合は無理に落とそうとせず、日常生活の中で取れていくのを待ちましょう。
壁や床に着いた場合
① 壁や床にペンキが着いた時は、乾いてしまう前にティッシュや雑巾で拭き取ります。
② リモネンが含まれるスプレータイプのシール剥がし剤をペンキの箇所に吹き付け、しばらく置きます。
③ 馴染んだ頃に、ティッシュやペーパータオルで拭き取ればOKです。落ちていない場合には、②~③を繰り返しましょう。
まとめ
ペンキを使ったDIYはとても楽しいのですが、処分をするのはとても大変です。
というのも、塗料として身近に感じるペンキですが、第2石油類となり、実は危険物。無理、無茶な処分を行ってはいけないのです。
処分に困らないよう、まずは購入を控えめに。大量に余らせないよう、気をつけましょう。