大切な方を亡くしてしまったとき、ご遺族はたいへん心を痛めているにも関わらず、あらゆる手続きをこなす必要に迫られます。
やっと葬儀を終えたと思えば、次は遺品整理です。膨大な作業量のある遺品整理はこのような状況にあるご遺族の方たちだけではなかなか対応できないでしょう。そんなときは専門業者に依頼することをおすすめします。こちらでは、遺品整理の方法や、依頼先についてお伝えしましょう。
遺品整理の重要性
「遺品整理」とは、亡くなられた方の生前の持ち物を整理し、住居をもとの状態へ戻すことを指します。
人間は、生きている間にたくさんの物を所有しています。金銭的価値のある品物もあれば、大切な思い出の品物もあるでしょう。そんな亡くなられた方の持ち物を分別することなく、すべて破棄してしまったとしたら、故人や遺族の方の思いに寄り添うことはできません。そこで、不要なものと重要なものを分別し、適切に片付けを行う遺品整理が重要となってきます。
また、故人の住居をきれいな状態へ戻し、賃貸物件であれば退去ができる状態を整えることも、遺品整理の大切な役割といえます。
遺品整理は、大量の遺品を運び出さなければならなかったり、写真や人形など一般的な捨て方をするのが憚られる品物があったり、通常の清掃とは性質が異なります。
さらに、遺品の中にはもともと物件に備え付けられていた品物などもあるため、破棄することでトラブルのもとになる可能性もあります。
専門業者に依頼すれば、このような特殊な事情がある遺品整理において、幅広いサポートを受けられるのです。
遺品整理の方法
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<アンケート内容>
Q.【遺産整理をしたことがある方】どのような方法で遺産整理をしましたか?
A.●すべて遺族(家族)で行った●専門業者に依頼した●不用品回収業者に依頼した●行政サービスを利用した●その他
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遺品整理はどのような方法で行う方が多いのでしょうか? ここでは、全国にお住まいの男女を対象に、アンケート調査を行いました。実際に遺品整理を行ってみて、どのような苦労があったのか、ぜひ参考にしてみてください。
すべて遺族(家族)で行った
l 家族の者で相談しながら行いひとつひとつの品を見ては思い出や、どういう気持ちで故人が購入したのかなどを話し合うことができたので、意外なことですが貴重な機会となりました。(男性・47歳・北海道)
l 兄妹と自分の奥さんとで行いましたが、処分するものが多くて丸々1週間かかりました。後から業者に頼めば良かったと後悔したくらいです。(男性・54歳・千葉県)
l 大切なものや遺書などが出てきた場合のことを考えて、遺族で遺品整理をおこないました。(男性・33歳・富山県)
専門業者に依頼した
l 実家には蔵があって中には骨董品が山ほどあったため、とても家族だけでは整理しきれなかったので、専門業者に依頼して価値のあるもの、ないものを判断してもらいました。(男性・53歳・北海道)
l 素人が遺品整理をすると何から手をつけて良いのか分からなかったので、専門業者に依頼しました。その方が結果的に費用も安く済むと思ったからです。(男性・60歳・千葉県)
l 買い物依存症と末期のがんを患っていた祖母の家は物であふれかえっており、とても家族だけで整理できる量ではなかった。未開封の商品や骨董品も数多く出てきたため、業者に依頼することにした。(女性・40歳・京都府)
不用品回収業者に依頼した
l ゴミ箱屋敷と化していたので、清掃や廃品回収も含め業者に依頼をした。(男性・47歳・広島県)
故人の遺品をすべて遺族で片付けたという方が、もっとも多い結果となりました。遺族が遺品整理をするメリットとして、故人の思い出の品物をひとつひとつ、話し合いながら整理できる点が挙げられます。
また、遺族が自分で確認しながら作業を行うことで、万が一大切な書類などが見つかった場合、誤って処分してしまう心配が少ないのも利点でしょう。
ただし、遺族の方も遺品整理にかけられる時間が限られています。なかなか作業時間が取れず、完了するまでの期間が長引いてしまうこともあるようです。
一方で、故人の思いを大切にしつつも、膨大な作業を専門家に任せたいという方は、遺品整理の専門業者を利用したようです。
大切な方を亡くしたときは、遺族の方は心身ともに疲弊している状況にあるため、なかなか作業を行うのが難しい場合があります。専門業者に依頼すれば、遺族の方に代わって、故人の大切にしていた品物を丁寧に整理できるのが魅力です。
遺品整理の注意点
遺品整理で注意しておくことは、まずどの品物を残してどの品物を処分するのか、ご遺族であらかじめ決めておくことです。
業者がひとつひとつの品物について確認すると、作業効率が著しく下がってしまいます。
一度処分してしまった品物は、取り戻すことができませんから、事前準備を行いましょう。
また、故人が生前に趣味で集めていた品物には、思わぬ価値がある場合があります。
可能であればエンディングノートや遺言を確認するのが好ましいですが、難しい場合には専門業者に査定してもらうと安心です。
遺族の方たちだけで遺品整理をするときは、高い価値のある品物の取扱にお気をつけください。
まとめ
遺品整理は親族で行う方法のほかに、専門業者に依頼する方法があります。
故人の大切な品物を業者に依頼することに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、昨今の遺品整理業者は故人や遺族の方の思いを汲み取りながら、丁寧に作業を行うのが主流となっています。
葬儀を終えた遺族の方は、心身ともに疲弊している状況で、遺品整理にまで手が回らないこともあるでしょう。
一体何から始めるべきか分からないというときも、ぜひ弊社のような遺品整理の専門業者に相談してみてください。